• リクルーティング・パートナーズ株式会社 代表取締役 坂元 賢一様

  • 2017年8月に創業10周年を盛大に祝ったばかりのリクルーティング・パートナーズ様は、人材サービスのワンストップソリューションを掲げ、採用から教育、組織活性化まで、幅広い事業を展開する企業。創業者の坂元様は、私・伴卓也の前職時代の大先輩でもあります。

  • / お手伝いしている領域 /

    • 労働保険の加入・事務手続き代行
    • 労務コンサルティング
    • 社会保険の加入・事務手続き代行
  • 先生と呼ばないで。

  • いい機会なので、おうかがいします。世の経営者の皆さまが私どもに期待されているのは、どんなことだと思われますか。

    坂元

    一般的には、雇用契約や労務管理にまつわる法的なプロセスや手続きに関する知恵袋、といったところでしょうが、私の場合は、より人間的な関わりを求めています。

    とおっしゃいますと?

    坂元

    よき相談相手であってほしい、ということです。単に相談項目に対する回答にとどまらず、その背景にまで踏み込んだ会話やサポートを期待したいですね。これは私に限らず、多くの経営者に共通する思いではないでしょうか。

    なるほど。私自身、言われたことだけを鵜呑みにしない、というのは平素から特に強く心掛けていることでもあります。先般も、ある外食企業様から「人材採用が思うに任せないので週休二日制を導入したいのだが」というご相談をいただきました。一般的な社労士の職分としては、就業規則の改定や保険関係の実務をご案内すれば事足りるのかもしれませんが…

    坂元

    問題の背景にまで踏み込んで、まず経営者と一緒に悩んだうえで解決策を探る。手続きはその後でいい、という姿勢をお持ちですよね。先生がおっしゃる「鵜呑みにしない」とは、そういうことでしょう?

  • その通りです。先ほどの企業様は、理念重視の採用、つまり企業理念に共鳴する人材を求める採用スタイルを貫いてこられた会社です。もちろん待遇改善には努力すべきですが、それを前面に打ち出すのは順序が違う、理念の伝え方をもう一度工夫しましょうという話をさせていただいています。

    坂元

    ちょうど弊社も裁量動労制やフレックスタイム制の導入の可否について相談しているところですが、伴先生は聞き上手というか、雑談を交えながら社内の事情までしっかりヒアリングしてもらえるので心強いですよ。夜中に誰かに相談したくなった時など、伴先生の顔が浮かびます。

    うれしいですね。まさに私がお客様と築きたいのは、そういう関係、ご相談相手が自然と胸襟を開いて、無理なく懐に踏み込める信頼関係なのです。社労士や弁護士など、いわゆる士業の人間は慣例的に「先生」と呼ばれますが、私は先生と呼ばれたくない、「伴ちゃん」と呼んでほしいと常々思っています。実際、多くのお客様が「伴ちゃん、ちょっと相談が…」と気軽に電話してくれますよ。

    坂元

    私は常に伴先生と…

    それ勘弁して下さい、ホントに(笑)

  • 「社外人事部」として、
    人に関わる幅広い課題と向き合いたい。

  • さきほどの事例については、私と先方が話し合ってある程度の方向性を見出したうえで、採用の実務に関しては坂元さんのご協力も仰いでいます。近年、こうした採用や社内の活性化に関するご相談がとみに増えているので、リクルーティング・パートナーズ様との連携関係は当法人にとっても大きなアドバンテージになっています。そのことを踏まえたうえでお聞きしたいと思います。坂元さん、少子化で労働人口の減少が心配されていますが、今後の人材採用はどう変化していくとお考えですか。

    坂元

    少子化は生産年齢人口の減少とリンクしていますから、構造的に採用マーケットがシュリンクしていくのは客観的に明確な事実です。一方で、コンビニなどを見ても分かるように、外国人労働者の増加という今までにない要素もあります。採用マーケットが混沌の度合いを増す中、どの企業の採用活動にも通用する処方箋はもはや存在しない、というのが私たちの業界の共通認識です。多くの場合、企業の認識はそこまで至ってないですね。従来通りの予算と採用活動で問題ないと思っている企業がまだまだ多いのですが、それでは優秀な人材の確保は難しくなると申し上げねばなりません。長年機能してきた採用媒体の効果にも限界が見え始め、個社対応の緻密な採用手法を一社一社つくりあげていく以外に対策はないと考えています。弊社も、一社一社に対応した採用導線の提案力を磨く意味で、いま一番身近な存在であるWebマーケティングの強化に着手したところです。

  • 今のお話を逆に捉えれば、自社独自の採用体制や仕組みを確保できた企業ほど、厳しい採用環境を勝ち抜けるということ。ピンチをチャンスに変える発想が必要ですよね。

    坂元

    おっしゃる通りです。その際に欠かせないのが、経営者の悩みを真摯に受け止める相談相手です。

    そのような存在でありたいと、私も常々意識しています。保険、就業規則、労務コンサル… 社労士の仕事はすべて「人」にまつわる業務ですから、採用や社内組織に関するご相談に対応するのも当然のことです。これからも「社外人事部」として、広い視野と心でお客様と向き合いたいですと思っています。

    坂元

    これからもよろしくお願いします、伴先生。

    だからそれはやめて下さいって(笑)、ホントお願いします。

セキミキ・グループ株式会社 関 亮一様
リクルーティング・パートナーズ株式会社 坂元 賢一様